SmartVTS
ボリュームデータコピー作業をサポートするソリューション
SmartVTSとは
仮想テープ装置(VTS)の更改やセンター移転などを実施する場合、テープデータの移行作業が発生します。
この作業には、移行用JCLの作成作業が発生することや、既に自然移行されているデータや移行進捗状況を管理する必要があること、コマンドバッファーのパンクなどを考慮する必要があることなどの課題があります。
SmartVTSは、そうした際のGRID機能を利用したボリュームデータコピー作業の効率化・事前調査作業や移行進捗管理の正確性向上をサポートするソリューションです。
SmartVTSは、以下の2製品から構成されています。
- V2VDCOPY
- ALV4VTxx
機能説明
V2VDCOPY (VTS to VTS DCOPY)
V2VDCOPYは、Copy Refreshコマンドを自動生成し、強制移行を効率よく実施するツールです。V2VDCOPYには以下のような特徴があります。
- 当日実行する本数をパラメータで設定できる
- この本数に合わせて、既に移行されているデータは対象から除外し、移行対象を選択できる
- 移行処理の順序を、「長期保管されているもの」または「順次」のいずれかから選択できる
- コマンドバッファーのパンク防止のため、コマンド発行感覚を調整できる
- 未移行本数・移行完了本数の進捗管理ができる
ALV4VTxx
ALV4VTxxは、VTSの各種BVIRレポートを取得し、その結果を表形式にまとめるツール群です。BVIRレポートには、VOLUME STATUS や VOLUME MAP 等、様々なオプションと形式がありますが、ALV4VTxxはあらゆるBVIRレポートの形式に対応しており、VTSの現状を網羅的に調査できます。SmartVTSでは、ALV4VTxxを使用し、移行対象の選定・V2VDCOPYのパラメータ生成に使用することで、これらの選定作業の効率化、移行スケジュールの正確性向上を目指します。また、COPY AUDITコマンドにも対応しているため、移行結果の確認作業の工数削減にも活用できます。
SmartVTSを使用した移行イメージ