IOF/TSO
省資源型JES2スプールアクセス・ツール
IOF/TSOは、SDSFと比較して省資源かつ高速なJES2リソース管理ツールです。ユーザーが見やすい画面設計がされており、必要な情報を即時に参照することができます。
導入メリット
- 見やすい画面設計により、誰でも簡単に必要な情報を参照することが可能です。
- JOBLOGおよびSYSLOGの自動アーカイブ機能により、JES2スプールの逼迫を防止します。
- カスタムレポートやJES2管理アプリケーションを簡単に追加可能であるため、分析のための内製ツール作成が不要です。
表示対象のジョブが図の様に実行キューやアウトプットキューに表示されます。
各SYSOUTデータセット毎に選択表示でき、番号での指定も可能です。
製品の特徴
省資源
- SDSFと比較して、約20%リソース使用量を削減し、かつ処理が高速です。
JOBLOGのアーカイブ機能
- タスクのIOFWTRを常駐させることで、JES2スプールから任意の選択条件でSYSOUTのアーカイブが可能です。
SYSLOGの管理機能
- SYSLOGへのアクセス機能があります。
- SYSLOGをDASDもしくはテープ装置へアーカイブし管理することが可能です。
- IOF/SLAM機能により、SYSLOGのメッセージをインデックス化し高速にアクセス可能であるため、重要なメッセージの発見、検索が簡単になります。
E-mail機能
- JES2スプールのSYSOUTファイルを添付ファイルとして、E-Mailを送信することが可能です。
IOF MAILSEND コマンド画面
製品の詳細
SDSFライクなコマンドインターフェース/インターフェースメニュー
- 新規ユーザーにとっても非常に簡単な画面構成
豊富な機能を有するJOBLOG表示画面
- 1つの画面で全てのJOBタイプの重要な情報を表示
- 全てのJOBタイプに対応した表示画面
- 各STEPに対するリターンコードの表示
- SYSOUTデータセットの上書き可能なメニュー
JOBLOGのアーカイブ/リコール
- 定期的もしくは任意のタイミングでのアーカイブ
- スプール飽和時自動アーカイブ
- アーカイブされたJOBLOGを取得するための全画面インターフェース
スプール使用率レポートおよび制御ユーティリティ
- 現在のスプール使用状況レポートの作成
- オプションによる古い出力のパージ
- 出力およびパージを柔軟に選択可能なオプション
臨機応変な外部ライター
- どの出力をコピーするかを選択するための豊富なオプション
- オプションの指定によりコピー後に出力をスプールに残すことも可能
SYSOUTデータを外部データセットにコピー
- ターゲットを指定可能な充実したメニュー
- コピーする数を選択可能
- JOB、グループ、JOBLOG全体、特定の行範囲、といった指定項目
リモートマシン上のIOFサーバー
- 任意のIOFを実行
- リモートJOBのステータスと閲覧
- リモートプリンターの制御
- リモートコンソール
- APPCを使用して任意のリモートマシンに接続
- SYSPLEX内の他のマシン
- VTAM経由で接続された遠隔マシン
特定のJES2デバイスの詳細を表示
- 各デバイスの全ての情報を1つの画面に表示
- その種類のデバイスで有効な情報コマンドを表示
出力が印刷されない理由を示すパネル
- FORM、CLASS、SIZEなどの印刷できない理由を即時診断
- 出力を選択できるプリンターごとの個別表示
プリンターの出力キューの表示
- プリンター画面から表示を出力するネスト
- オプションで印刷可能な出力のみを表示可能
稼働中のSYSLOGとOPERLOGの重要イベントインデックス
- 重要なシステムイベントを2つのレベルでインデックス化
- 度のイベントにインデックスをつけるかは導入時パラメータに依存
SYSLOGとOPERLOGのインデックス化
- 時刻インデックス
- その他の重要なログイベントのインデックス
SYSLOGとOPERLOGのアーカイブ
- オンラインまたはオフラインストレージへのアーカイブ
- アーカイブログを閲覧するための全画面選択パネル
出力の柔軟な選択オプション
- 世代に応じた出力グループのリストを選択
- サイズに基づいて出力グループのリストを選択
- 除外コマンドでさらにリストを絞り込むことが可能
REXXサポート
- IOF REXX環境の構築
- REXX EXECでJES2データにアクセス
- REXX EXECで全てのIOF機能を実行
- 画面表示形式に依存しない
強力なセキュリティ機能
- RACF、ACF2、TopSecretのインターフェース
- 非常に柔軟な属性比較が可能
- セキュリティ維持のための全画面インターフェース
IOF External Writer (IOFWTR)
JES2 SYSOUTデータセットを読み込み、SPOOL外にデータセットを作成します。
SPOOLから対象のSYSOUTデータセット細かい条件で指定可能です。
また、書き込み先のデータセット名をSPOOL属性の変数を用いて柔軟に設定することができます。
INPUT(SYSOUTデータセット)条件項目一覧 | |
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データセット名に使用可能な変数一覧 | |
| プレフィックス名 |
| サッフィックス名 |
| ジョブ名 |
| ジョブID |
| ジョブ実行日付(MMDDYY) |
| ジョブ実行日付(YYDDD) |
| ジョブ実行日付(YYYYDDD) |
| ジョブ実行時刻(hhmm) |
| フォーム名 |
| SYSOUTクラス名 |
| WRITER ID |
| DEST名 |
| ジョブグループ名 |
使用例
SYSOUT設定をWRITER ID=WTR001、DEST=FTP001に指定し、ジョブ実行
//E003TST1 JOB CLASS=A,MSGCLASS=H,NOTIFY=&SYSUID
//LIST EXEC PGM=IEBGENER
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//SYSUT1 DD DISP=SHR,DSN=IOF.TEST.DATA01
//SYSUT2 DD SYSOUT=(X,WTR001),DEST=FTP001
//SYSIN DD DUMMY
IOFWTR JCL記述例:WRITER IDとDEST名で条件指定
//CLASXWTR JOB CLASS=A,MSGCLASS=X,MSGLEVEL=(1,1),NOTIFY=&SYSUID
//WTR EXEC IOFWTR,
// OPT='WTRID(WTR001),DEST(FTP001)'
IOFWTRパラメーター設定例:WRITER IDとDEST名を出力ファイル名に含むように設定
GENDSN(YES)
PREFIX(IOFWTR)
DSNFMT('&PREFIX..&JID..&WTR..&DST..D&JDATERUN..T&TIMERUN’)
上記のパラメーター設定で、Writer ID=WTR001, DEST=N1, JOBID=J0007457の場合の出力ファイル名です。=> IOFWTR.J0007457.WTR001.N1.D24227.T1224※ &DST = JES2ノード名 + DEST名になります。
動作環境
OS:
OS/390、z/OS