SmartJCL
有機的なJCL検証ツール
SmartJCLは、スケジューラー (IWS、A-AUTO、Control-M) インターフェースを有したJCLチェッカーです。他社のツールと比較して使いやすく、他システム上でJCL検証を行えるリモートチェック機能など、有効な機能を豊富に有しています。

主な機能
構文チェック
JCLの構文チェックと記号パラメータの相互チェックを行います。IEBCOPY、IEBGENER、IDCAMS、DFSORTの制御文の妥当性をチェックします。
存在チェック
カタログに関するチェックとカタプロの存在チェックを行います。プログラムとPDSメンバーの存在チェックを行います。IMSとDb2にも対応しています。
IDzプラグイン
IDz上でJCLの構文チェックおよび資源の存在チェックが可能になります。
Eclipseプラグイン
Eclipse上でJCLの構文チェックが可能になります。
リモートチェック
他のシステム上でJCL検査を行うことが出来ます。例えば、本番環境から切り離されたテスト環境でJCLのチェックを行えます。予め定義されたIPアドレスのホストへJCLが転送され、JCLは本番環境上でチェックされますが、結果はテスト環境に戻されます。

団体チェック
ジョブスケジューラ(IWS、A-AUTO、Control-M)を導入している場合、スケジュールネット単位にジョブ実行順序に従ってJCLチェックが可能です。予め定義された「ジョブ・ネット単位」で一括チェックを行います。ジョブの前後関係に基づきカタログ・シミュレートしたうえでチェックを行います。
セキュリティ
ユーザーID、データセット名、DISPパラメータの組み合わせでアクセスレベルのチェックを行います。
リフォーマット
JCLを見やすくリフォーマットします。リフォーマットすることで読みやすく、メンテナンスしやすいJCLにします。
before

after

チェンジ・ファシリティ
指定したルールに基づき、JCLの変更を行います。一括変換も行えます。
befor

after

定義変更

REXXインタフェース
導入先でのJCL標準に基づき、JCL検証を行います。REXXによるEXITを作成し易いように機能がパッケージ化されています。REXXインターフェイスを使用することで、全てのJCL要素(ステートメント、パラメータ、SYSINデータ、コメントなど)にアクセスできるようになります。
IWSインタフェース
IWS変数を置き換え、ジョブの実行順序をシミュレートして検査を行います。複雑な本番処理でも、正しい順序でテストすることが可能です。
A-AUTOインタフェース
A-AUTO変数を置き換え、ジョブの実行順序をシミュレートして検査を行います。複雑な本番処理でも、正しい順序でテストすることが可能です。
CONTROL-Mインタフェース
CONTROL-M変数を置き換え、ジョブの実行順序をシミュレートして検査を行います。複雑な本番処理でも、正しい順序でテストすることが可能です。
IDz + SmartJCLで開発環境効率化
品質の高い開発を提供する開発ツールIBM Developer for System z (IDz) に、SmartJCLをプラグインとして導入することで、IDzを更に使いやすいツールへ進化させ、開発環境を効率化することができます。SmartJCLを導入することで、IDz上でJCLの構文チェックが可能になり、さらに、リモートチェック機能により、JCLで記載されている資源が指定したホストに存在するかチェックすることも可能になります。

動作環境
OS:z/OS
(IBMが現在サポートしている全バージョン)IWS:8.2 ~ IWS9.3