SmartIPL Checker
バッチジョブ1つでIPLが確実に上手くいくか、それとも失敗するか、事前に簡単に知る方法があります
SmartIPL Checkerは、IPL時に起こりうるエラーを事前に検知することができる製品です。
- IFO:システムパラメータの整合性のチェック
- TCE:変更管理を行う
- SAE:IPL失敗時にはMVSが動いていない場合でもリカバリーを可能にする
これらの機能により、IPL障害対策にかかる問題をなくします。
Image FOCUS (IFO) の主な機能
IPLチェック機能
- PARMLIBメンバーの整合性チェック
- MVSコマンドで動的に変更したシステムパラメータの内容とPARMLIBの内容を比較
- z/OSバージョンアップ時のシステムパラメータの整合性チェック
- JES、VTAM、TCP/IP、CICSのパラメータ整合性チェック
バックアップ機能
- システムパラメータに変更があった際に、変更前の内容のバックアップを一定間隔で作成
- バックアップの世代管理が可能
監視機能
- 事前に定義した間隔で自動的に検査を実行
- 電子メールを介して、システムパラメータの変更やIPL時のリスクを通知が可能
リカバリー機能
JES、VTAM、TSOを介さずにISPFアプリケーション環境を提供し、IPL失敗時のリカバリーが可能
- SYSLOGの参照
- IODFの編集
- JOBの実行(要JES起動)
- RACFの定義変更
- SMP/Eのダイアログ機能
Stand Alone Environment (SAE) の主な機能
アクション機能
- MVSが動いていなくても、疑似的なISPFエディタを介してシステムデータセットに即時アクセスが可能
- データセットの作成、編集、参照、名前の変更、保存、削除が可能
バックアップ/リストア機能
- 取得したバックアップからデータセットまたはボリューム全体の復元機能を提供
- DFSMSdssおよびFDRボリュームダンプからのデータセット単位のリストアをサポート
ハードウェアチェック機能
- すべてのI / Oデバイスのステータス、使用可否、およびアドレスを確認可能
The Control Editor (TCE) の主な機能
- 独立したISPFエディタを提供
- 指定したデータセットが編集される際に、即座にバックアップを作成し、変更履歴を管理
- 電子メールを介して、システムパラメータの変更通知が可能
- IFOと連携し、指定したPARMLIBメンバーの検査が可能
Fast Dasd Erase (FDE) の主な機能
- 最も完全なDASD消去方法を提供(本機能はオプションです)
SmartIPL Checker構成
IFO | SAE | TCE | ||
![]() | ![]() | ![]() | ||
システムパラメータの 整合性チェック | IPL障害発生時に、 リカバリー用のスタンド アロンエディタを提供 | データセット及び 動的なシステムパラメータ 登録の変更管理 |
導入効果
- IPLの検証を機械的に行うことでヒューマンエラーを回避
- 万が一IPLを失敗した場合におけるリカバリー作業を短縮
- システムパラメータの変更を監視することにより整合性を維持
- 動的に定義したシステムパラメータのPARMLIBへの反映漏れを防止
- マシンがなくてもz/OSバージョンアップ時における構文の非互換を確認
動作環境
OS:
z/OS V1.7以上関連セミナー
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